前の記事にて『前作最終回のさくら』と『クリアカード編のさくら』の成長度合いが違うと指摘している方のツイッターをご紹介いたしましたが、これってホント、おかしいんですよね。
ちょっと考えてみると『クリアカード編は夢落ちで終わるのでは?』とも思えてきます。今回、その点を推論・考察してみようと思います。
(漫画)カードキャプターさくら
◆(一章)クロウカード編◆
第1巻(1話・2話・3話・4話・5話)・(1巻まとめ)
第2巻(6話・7話・8話・9話・10話)・(2巻まとめ)
3巻・4巻・5巻・6巻
◆(二章)さくらカード編◆
第7巻(27話・28話・29話・30話)
第8巻(31話・32話・33話・34話)
第9巻(35話・36話・37話・38話)
10巻・11巻・12巻
◆(三章)クリアカード編◆
第1巻(1話・2話・3話・4話)・(1巻まとめ)
第2巻(5話・6話・7話・8話)・(2巻まとめ)
第3巻(9話・10話・11話・12話・13話)
第4巻(14話・15話・16話・17話・18話)
第5巻(19話・20話・21話・22話・23話)
第6巻(24話・25話・26話・27話・28話・29話)
第7巻(30話・31話・32話・33話・34話・35話)
第8巻(36話・37話・38話・39話・40話・41話)
第9巻(42話・43話・44話・45話・46話・47話)
『前作最終回のさくら』と『クリアカード編のさくら』は明らかに違う
まず、『前作最終回のさくら』と『クリアカード編のさくら』の見た目を比較してみようと思います。
これは『小狼と再会する直前のさくら』です。『前作最終回のさくら』は成長しているように見えます。しかし、『クリアカード編のさくら』は小学生の時からたいして成長しているようには見えません。
おかしいと思えるのは『見た目』だけではありません。明らかに『時系列』もおかしいんです。
クリアカード編の第1話にこのようなシーンがあります。
お父さんがこのような感想を言うという事は『さくらが初めて中学の制服を着た=中学の入学式あたりである』ことを意味しています。
それに対して、『前作最終回のさくら』はこのようなことを言っています。
さくら
『またお兄ちゃんに中学になっても』
『寝坊してるって言われちゃうー!』
これは、さくらが『中学生になって何度もお兄ちゃんに指摘されたことがある』ということを意味します。
同じ『小狼と再開する直前』であるにもかかわらず、どう考えても『前作最終回のさくら』と『クリアカード編のさくら』は異なったタイミングで小狼と再会しているように思えるんですね。
夢十夜? さくらは複数の夢を見ている?
①さくらが夢の中で『夢の鍵』を入手
②目を覚ますと、窓の外に竜のような何かが?
③目を覚ますと、夢の中の『夢の鍵』を持っていた
この時の夢の話が一番奇妙でした。夢を見て、目を覚ましたはずなのにさらに夢を見ていました。そして、目を覚ますと夢の中で手に入れた『夢の鍵』を持っていました。これは一体、何を意味しているのか?
ここで奇妙だと感じたことが2つ。
・さくらは複数の夢を見ている?
・夢の中のアイテムが何故現実に?
まず、第10話までで、さくらが見た夢は2種類です。『フードの人物が登場する夢』と『竜が登場する夢』です。特に第2話、第3話は連続して違う夢を見たことから、ある意味、ここはクランプ先生からの大きなヒントであったと考えられるのかもしれません。
また、第10話の授業で登場した『夢十夜』から考えてみますと、やはり『さくらは複数の夢を見ている』と考えた方が自然であるように思えるんですね。
そして、一番奇妙なのが『夢の中のアイテムが何故現実に』というところ。
今までさくらは『予知夢』ということで、未来におこることを夢で見ることはありました。しかし、この時は『夢のアイテムが現実の世界に現れた』わけです。これは、明らかに今までにないパターンです。
夢の中のアイテムが現実に現れる・・・・・。この事実に基づいて私自身が考えられることは一つです。
『この世界は本当に現実なのか?』
『現実だと思い込んでいる夢の世界なのではないか?』
といこと。
『記録』のカードで自分におこっている異変に気が付く?
第9話、第10話と何やらさくらは『記録する事』にこだわっているように思います。
まだ『記録』のカードがどういった使い方になるのか明らかになっていませんが、おそらく『写真』や『動画』のようなものを、さくらが独自に記録することができるカードになってくるのではないかなと思っています。
そして、そうやって『記録』することによって、さくらは異変に気付くのだと思います。『何かがおかしい』と。そうやって、物語の核心にせまっていくという流れになってくるのではないでしょうかねぇ。
クリアカード編は小狼がさくらを夢から救い出す物語
ということで、推論です。
小狼が香港に戻ってしまったのは、(小学5年生になったという表現が無かったため)さくらが小学4年生の頃です。
さくらは小狼に早く戻ってきてほしいと考えています。しかし、なかなか戻ってきません。5年生、6年生と待ち続けますが、戻ってきません。
さくらはその寂しさから、次第に『夢』を見るようになります。それは『夢』というよりも『願望』でした。
『小狼君に戻ってきてほしい』
『小狼君とずっと一緒にいたい』
そういった願望をずっと持ち続けていました。
そして、その願いがあまりにも強すぎたために、さくらの力が一種の暴走を引き起こしてしまいます。『願望(=夢)が現実を上回ってしまう』という暴走です。
・夢1(← さくらが現実だと思い込んでいる世界)
・夢2
・現実
この異変に気が付いたのがエリオル。さくらの力は周りの人たちをも何らかの形で巻き込んでいきます。そして、さくら自身も力の暴走で危険な状況です。何とか食い止める必要があるのです。
そこで、エリオルは小狼に連絡をとります。
小狼は、さくらの夢の一つにもぐりこみます。それが、本編第1話の『小狼との再会シーン』です。
これは現実の世界ではありません。あくまで、さくらが見ている夢の一つに過ぎないのです。
・夢1
・夢2
・夢3
・夢4(← 小狼がもぐりこんだ夢の世界)
・現実
つまり、クリアカード編と言うのは、さくらの現実の世界ではなく、『小狼がさくらを助けるためにもぐりこんだ、さくらの夢の世界の一つ』ということです。
この後、小狼の活躍で、さくらの夢の暴走を食い止めることに成功します。
そして、さくらが中学2~3年生くらいの時期に、小狼は日本に戻ってきます。それが『前作最終回』というわけです。
あくまで、クリアカード編は夢の中の出来事でしかありません。ここでやっと、さくらと小狼は現実の世界で再会できたということになります。
◆あとがき◆
『さくらの夢の世界説』は第8話を書いたときにNさんがコメントしてくださったことを参考にさせてもらっています。
この時はまだクリアカード編を大雑把に流し読みした程度の『さくら初心者』であったため、あまりピンときませんでしたが、第10話の『夢十夜』によって、十分考えられることだなと思えたんですよね。
ただ、今回書いた内容でも、チラホラと引っかかるところがあるといいますか、いまいちしっくりこないところもあります。もう少しストーリーが進んでくれないとよくわかりませんねぇ。
おそらく『夢十夜』が今後のストーリー展開を予想する上での大きなヒントなのだと思います。まだ3話程度しか読んでいません。今月はやること多いので、読む時間をつくれるか怪しいところ。そのうちジックリと読んで考えを巡らせてみようと思います。
コメント失礼します。
これまで、登場してきたカードの多くはさりげなく“夢”にまつわるような気が最近してきました。
例えば、最初の方に出てきた、『疾風』、『包囲』、『水源』。この三つは、悪夢に代表される“ケガをする”、“閉じ込められる”、“溺れる”に酷似しています。
『行動』だけはハッキリしませんが、『反射』は“正夢(現実に反映)”、『記録』は“明晰夢(夢を記録することで操れるようになる)”とこじつけかもしれませんが、これらも夢に関わっているように思えます。仮に、そうだとすると、のちのち、“追われる夢”として『追跡』も登場してくるかもしれません。
コメント失礼します。
いつも考察を楽しく読ませていただいています。
「会えなくなった誰かを想った結果、強すぎる魔力が暴走する」という点では、別作品ではありますが×××HOLIC(やツバサ)でのクロウリードを思い出しました。
さくらちゃんの魔力は、さくらカード編終了地点でクロウリードを超えていたはずなので、魔力の暴走による夢オチ説はとてもしっくりくる気がします。
こんにちは。面白い観点からの考察をありがとうございます。
私もツバサの世界軸で出てきた”カードキャプターさくらのさくらちゃん“と、”クリアカード編のさくらちゃん”は同じ人物なのに成長度合い(小5くらい?と中3くらい?)や杖の種類の差(星の杖か夢の杖)があり気になっていたので、この説は有力だと思いました。
さくらちゃんと再会した時に、さくらを悲しませないように的なことを小狼くんが言っているので、さくらちゃんが小狼くんに会いたいがために無意識に小狼くんがいる世界(夢)を作っているのではないかと思いました。
実際クリアカード編の最終回、ツバサの終盤とどう繋げるんだろうか?桜ちゃん、対価に星の杖をサクラ(写し身)に渡したわけですし。私個人はツバサ新しく放送してほしいですね。流石に東京編からは内容的に放送できないですから、深夜枠になりそうですが。
ツバサの作り直し!強く希望します!
さくら初心者のものです。
ただいまクロウカード編のアニメを見返しているのですが、2期の初めに5年生になった表現がありますがそこらへんの時系列がわかりません。教えていただけると幸いです。
「包囲」のカードの時
ケロちゃんの頬つねられた時痛いとなってましたけどそれでも夢って言えるのかな?
そもそもCLAMPはxxxHOLiCやツバサで夢に強くこだわっていましたからxxxHOLiC、ツバサの根源たるCCさくらでその展開は十分に考えられる展開だと思います!
さくらちゃんと秋穂ちゃんは主従関係ではないかと。さくらちゃんが主で秋穂ちゃんがクリアカードの守護者でさくらちゃんが創造したのでは?(もちろんモモちゃんも!)
それに気づいたユナ・D・海渡が自身の目的の為だけに詩之本秋穂と言う偽りの記憶を植え付けて利用しているのではないかと思います。
詩之本家はすでに断絶していると言うのが正しいと思います。
可能性がたかい
「前の記事にて『前作最終回のさくら』と~」の「前の記事」へのリンクが消えているのだが…