『知世の父親は誰なのか?』

ネットの記事を幾つか読んでみましたが、不思議と名前があがっていなかった人物。雨宮真嬉(あまみや まさき)。園美と撫子の祖父ですね。私はこの人物が知世の父親だと考えています。

今回、そのように考える理由をまとめて行こうと思います。

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(漫画)カードキャプターさくら

◆(一章)クロウカード編◆
第1巻1話2話3話4話5話)・(1巻まとめ
第2巻6話7話8話9話・10話)・(2巻まとめ
3巻4巻5巻6巻

◆(二章)さくらカード編◆
第7巻27話・28話・29話・30話)
第8巻(31話・32話・33話・34話)
第9巻(35話・36話・37話・38話)
10巻・11巻・12巻

◆(三章)クリアカード編◆
第1巻1話2話3話4話)・(1巻まとめ
第2巻5話6話7話8話)・(2巻まとめ
第3巻9話10話11話12話13話
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第6巻24話・25話・26話・27話・28話)

最新『カードキャプターさくら クリアカード編』

◆登場キャラクター◆

園美の周りにいる旦那候補は『祖父』しかいなかった

私が知世の父親が祖父だと思った理由は単純明快です。園美の登場回数は限られており、そのうえで園美と接点があった男ということになりますと、さくらのお父さん、そして撫子の祖父しか該当者がいなかったからです。

『さくらのお父さんが知世の父親』という説もありましたが、やはりあの真面目で純粋に撫子を愛しているお父さんが浮気をするとは考えにくいですよね。

そもそも、園美がお父さんを愛する理由もないですし、お父さんが園美を愛する理由もありません。ですから、その線は『絶対』と言っていいくらい無いと私も思うんです。

そうなると・・・・・、やはり祖父しか該当者が見つかりません。

実は私は初めの頃『園美と祖父は血のつながりが無い』と思っていました。ところが直系の2親等という事実を知ったところから『それはさすがに無いかな』と考えました。

しかし・・・・・クランプ先生は結構恋愛にはやりたい放題なところがありますからね。血のつながりがあるという理由だけで読者が『無い』と判断するのは短絡的なのかもしれないと考え直したんです。

撫子を愛するがゆえに歪んでしまった園美の恋愛感情

ということで、推論・考察を語ってみようと思います。

園美は撫子の事が大好きでした。幼稚園の頃からずっとドジっ子の撫子を見守り、大切にしてきました。園美にとっては、とてもとても幸せな毎日だったに違いありません。

ところが、高校生になって、とんでもない男が現れました。当時、新米の高校教師だった木之本藤隆(きのもと ふじたか)です。出会いから、いきなり撫子の心を奪ったかと思いきや、教師と生徒の身でありながら、撫子16歳(高校一年生)にして結婚までしてしまったのです。

園美にとっての高校生活は、さぞつらいものであったことでしょう。心中、お察しいたします。

撫子を藤隆に奪われてしまった園美でしたが、それでも撫子を諦めることはできませんでした。撫子のことを考えて考えて考え抜いた末に出した結論は・・・・・『撫子と自分の子供が欲しい』だったわけです。

しかし、撫子と園美は同性。二人で子供をつくることはできません。そこで考えたのが『撫子の血縁者』です。撫子には兄弟がいません。両親も他界してしまっています。そうなりますと・・・園美にとって最も都合のいい存在は祖父である雨宮真嬉ということになってくるわけですね。

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園美がさくらの存在を知らなかったのは、知世が生まれたから

単行本の2巻の第6話で園美が初登場します。この時、園美はさくらの存在を知りませんでした。これはおかしいと思いませんか? 撫子に対してあれほど執着していた園美が、撫子の子供であるさくらの存在を知らないというのは、どう考えてもおかしいんです。

しかし、『知世の父親は園美の祖父』だと考えてみると、実はそうでもないという事情が思い浮かびます。

さくらの誕生日は『4月1日』です。4月2日になると学年が一つ下がるため、さくらは超遅生まれということになります。それに対して、知世の誕生日は『9月3日』知世はさくらよりも7ヶ月ほど先に生まれているということがわかります。

園美と祖父は関係を持ち、園美は妊娠しました。それは園美が願ったことでもありますが、と同時に撫子に対して後ろめたい感情も芽生えたんです。その為、園美は妊娠してからは、撫子とは疎遠になっていきます。

そして、9月3日に知世を出産。おそらく、園美はこの事実を撫子に知らせていません。もし知らせているのであれば、お父さんである藤隆さんは、『園美が結婚して苗字が雨宮から大道寺に変わっている』ことを知っているはずです。お父さんがそれを知らなかったということは、園美がその事実を撫子に伝えていないということになります。つまり、疎遠になっていたということなんですね。

だから、園美は撫子が子供を身ごもったことも知りませんし、4月1日にさくらが生まれたことも知りません。そして、撫子はその3年後に亡くなります。

もしかしたら社長業が忙しくて葬式にも間に合わなかったのかもしれませんね。海外にいた可能性も考えられます。

また、こういった考え方もできます。

◆知世は園美にとって最も理想的な子供

園美は知世を出産しました。その赤ん坊は、園美にとっては最も理想的な子供であり『撫子そのもの』として溺愛していたのではないでしょうか。

もう結婚してしまって、自分の手の届かないところへ行ってしまった撫子。園美はずっと寂しくて悲しい思いをしてきました。

そんな園美が産んだ赤ん坊は、可能な手段で言えば撫子の血を最も濃くひいており、まさに園美にとっての理想的な自分の子供そのものだったはずです。

知世に対して『赤ん坊の撫子を一から自分で育てている』くらいの思いをもって大切に育ててきたのかもしれません。

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苗字が『大道寺』なのは、祖父の権力によるもの

祖父と園美の間に生まれたのが知世。そのようなことを世間に公表するわけには行きません。これは何としてでも隠さなければいけない事実です。

その為に、財閥のトップである祖父は、あらゆる手段を講じます。

◆苗字を『大道寺』とした

雨宮は大きな財閥です。親戚の中には『苗字が異なる者』もそれなりにいたことでしょう。祖父はその権力を使って、法律上は『大道寺●●』という男と結婚したということにします。『偽装結婚』ですね。そうすることで、園美に子供(知世)がいてもおかしくは無いという状況をつくったんです。

もちろん、大道寺家の人間には口封じを行います。大道寺の人間は立場上、財閥のトップの祖父には逆らえません。

◆祖父は園美を会社の社長とした

そして、園美は大道寺の会社の社長となりました。

常識的に言って、10数年程度で、妻が夫の会社の社長になるなどありえないことです。祖父の権力によるものだと考える方がしっくりきます。

このようにして園美にそれなりの権力を持たせることで『知世の父親は誰なのか?』という世間の疑惑を強制的に排除していったのではないでしょうか。『ボディーガード』で身辺を守っているところも、その強固な姿勢をうかがわせます。

しかし、力づくの権力だけでは限界があります。園美は誰からも後ろ指を指されないようにするため、また知世を守るために、必死になって立派な社長を目指して頑張ってきたのではないでしょうか。

そういった経緯もあり、社長業が忙しく、撫子とも疎遠になっていったのだと考えられます。

◆『大道寺』は知世の父親ではない

園美にとって大道寺家は偽装結婚の相手でしかありません。もちろん、知世の父親でもありません。ですから、園美と知世は大道寺の人間と関わることはありません

知世は自分の父親事情を知っている・・・?

知世
『私にはお父様がいない』

普通の人には当たり前にいる存在が自分にはいない。この違和感は、幼いころの知世も持っていたはずです。

そして、自分が父親であることを隠し、曾祖父として知世に接する雨宮真嬉。

直接、それにつながることは何もありませんでした。しかし、言動、行動、接し方、それら全てから知世はその存在の意味を感じることができたんです。『ああ、この人が私のお父様なんだわ』と。

◆知世の葛藤と自己否定

この事実は、知世の心に大きな影を落とします。血縁者同士で子供を作るなど、あってはならないことだとわかっていたからです。そして、そのあってはならないことによって生まれたのが自分という存在なのです。世間一般ではありえない存在が自分なのです。

この時に知世は『自己否定』の感情を覚えます。そして、それが後々に響いていきます。

◆誰にも気づかれないよう、一人で苦悩する

自分ではどうすることもできない現実。だからと言って決して受け入れることなどできない現実。知世は苦悩する日々を送ります。

しかし、心優しい知世は、そのことを表面に出すことはありませんでした。心の奥底では常に苦しみ続けているものの、お母さん(園美)や他のみんなの前では何でもないかのように笑顔を振りまいてきたのです。

◆さくらとの出会い

そんな時に出会ったのが『さくら』です。さくらと一緒にいるととても幸せな気持ちになれました。知世にとってのさくらとは、自分の中にある負の感情を消し去ってくれ大切な存在なのです。知世にとって、さくらは自分に平穏を与えてくれるとても大切な存在となりました。

◆桃矢に対しての『想い』

しばらくして、知世は桃矢に対して『強い想い』があることに気が付きます。知世は桃矢を好きになっていたのです。しかし、知世はその想いを心の奥底に深く深く封印してしまいました。

知世は自分の事を汚れていると考えています。だから知世にとっての『好き』は一定の距離があるのです。さくらが雪兎を好きになっても、小狼と恋愛しても悲しい思いをすることはありません。そして、桃矢とは今以上に親しくなることはありません。

◆【クリアカード編】桃矢と知世のカップリング説を考察!

https://sakura-clearcard.xyz/archives/522

関連した内容として書いていますので、よければご一読くださいませ。

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◆あとがき1◆

『知世の父親は、園美の祖父である雨宮真嬉説』

書くだけ書いて言うのもなんですが、この説は無いかなと思っています。いえ、正確に言えば『絶対に採用されない説』だと思っています。

私個人としてはクランプが『知世の父親は、園美の祖父である雨宮真嬉説』を考えていた可能性は十分にあると思うんですよ。しかし、連載誌は『なかよし』です。小学生、中学生をターゲットとした雑誌です。そんな雑誌で、さすがにこの案はまずいと思うんですよ。

カードキャプターさくらの世界では、幅広い恋愛パターンが許容されています。なかよし編集部としても、かなりギリギリの線で悩んで悩んだ末にOKを出したパターンもあったかもしれません。しかしさすがに『近親による妊娠出産』という内容は許すはずがありません。『先生、お願いですから、お願いですからそれだけは勘弁してください!』と必死に頼む編集部の顔が浮かぶようです。

そういったいきさつがあったかどうかは定かではありませんが、結果として、クランプは知世のお父さんのことを描くことはありませんでした。何かありそうだぞ・・・と思わせるようなことを描いておきながら、結局最後まで知世のお父さんの話を出さなかったんですね。これはやはり『出さなかった』というよりも『出せなかった』ということなのではないかなと、個人的に思うんですね。

いやぁ、クランプの闇は深い(笑)そういうことにしておきます(笑)

◆あとがき2◆

今回、私が発想のきっかけとして参考にさせてもらったのが小説家『京極夏彦』先生がえがく『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』という作品だったりします。

京極夏彦先生は、あのゲゲゲの鬼太郎の水木しげる先生の後を継ぐ妖怪博士とも言われている方なんです。20年ほど前から妖怪になぞらえた怪奇ミステリー推理小説を多く書いています。

魍魎の匣は2008年にアニメ化されています。この時にキャラクター原案を出したのがクランプ先生です。ですから、キャラ自体は『ああ、クランプだな』と思えるような雰囲気となっています。

【動画】アニメ魍魎の匣のOP

この作品では色々な歪んだ恋愛感情を表現した部分もあります。

・同性を好きになる
・あなたは私の生まれ変わり
・阿闍世(あじゃせ)コンプレックス

何やらカードキャプターさくらに通じるものを感じるんですよねぇ。

小説はちょっとした辞典のように分厚いですがかなりの名作となっています。アニメの方は全13話。やはり小説にはだいぶ劣りますが、アニメとしては頑張ったなぁという印象を受けました。お勧めです。

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