◆前回のあらすじ◆
さくらは夕食当番であるため買い物に向かいます。そこで秋穂ちゃんと出会いました。秋穂ちゃんは引っ越してきたばかりであるため、まだこの町の事がよくわかっていません。そこで、さくらと秋穂ちゃんは一緒に買い物をすることにしました。
秋穂ちゃんがいつも大切にしているお人形『モモ』。本当は学校へ持ってきたいと考えているのですが、子供っぽいと思われるためためらっています。さくらは大丈夫だよと言い、自分も『ケロちゃん』を持ってくることを約束します。
夕食には雪兎さんもやってきました。お兄ちゃんと雪兎さんの3人で楽しい食事。
すると・・・さくらは急に夢の中へ! 夢の中で現れる、あのフードの人物。さくらの周りには幾つもの時計のようなものが光り輝いているのでした。
(漫画)カードキャプターさくら
◆(一章)クロウカード編◆
第1巻(1話・2話・3話・4話・5話)・(1巻まとめ)
第2巻(6話・7話・8話・9話・10話)・(2巻まとめ)
3巻・4巻・5巻・6巻
◆(二章)さくらカード編◆
第7巻(27話・28話・29話・30話)
第8巻(31話・32話・33話・34話)
第9巻(35話・36話・37話・38話)
10巻・11巻・12巻
◆(三章)クリアカード編◆
第1巻(1話・2話・3話・4話)・(1巻まとめ)
第2巻(5話・6話・7話・8話)・(2巻まとめ)
第3巻(9話・10話・11話・12話・13話)
第4巻(14話・15話・16話・17話・18話)
第5巻(19話・20話・21話・22話・23話)
第6巻(24話・25話・26話・27話・28話・29話)
第7巻(30話・31話・32話・33話・34話・35話)
第8巻(36話・37話・38話・39話・40話・41話)
第9巻(42話・43話・44話・45話・46話・47話)
目を覚ますさくら
さくら、桃矢、雪兎の3人で夕食を食べているところ、急に夢の中に入り込んでしまったさくら。
さくらは夢の中のフードの人物に語り掛けます。
さくら
『あなた・・・誰?』
『誰なの!?』
その時・・・・・さくらは雪兎に声をかけられ意識を取り戻します。
雪兎
『さくらちゃん?』
さくら
『(はっ)・・・・・・え?』
雪兎
『ううん、でも、話しかけても返事が無かったから』
さくら
『ごめんなさい、ちょっとぼうっとしてました』
『そうだ! おいしいパンあるんです!』
そう言って話題を変えようとするさくら。
そんなさくらを、桃矢は心配そうに見つめるのでした。
ケロちゃんと一緒に登校
次の日、さくらは知世ちゃんと一緒に学校へ向かいます。
さくらの鞄の中にはケロちゃんがいました。
ケロちゃん
『よ!』
知世
『あら、ケロちゃん』
さくらは、知世ちゃんにケロちゃんを連れてきたいきさつを話します。昨日の夕方に買い物で秋穂ちゃんと出会い、大切にしている人形を持ってくることを約束したのです。
携帯のストラップとなったケロちゃん。
知世
『かわいいですわ』
ケロちゃんは少し不機嫌気味でしたが、知世ちゃんにそう言ってもらえて、『そうか!?』と目を輝かせて喜びます。
(ジー・・・)
どこからか聞こえてくる妙な音。
さくら
『ほえ? 何の音・・・?』
気にはなったものの、遅刻しそうなので急いで知世ちゃんと一緒に学校へ向かいます。
緊張する秋穂ちゃん
学校の国語の授業。
先生
『夢についての物語を集めた「夢十夜」は』
『不思議な話ばかりなんだけど』
『人によっては怖いと思うこともあるかもしれないわね』
『さて夢には「予知夢」というものもある・・・・・』
そう聞いて、さくらは夢の事を思い出します。自分が見ているあの夢は一体何を意味しているのだろう・・・・・と。
先生
『じゃ、続きね。詩之本さん』
そう言って、秋穂ちゃんが先生にあてられます。
緊張してアタフタしてしまう秋穂ちゃん。とっさに仲のいいさくらの方を見てしまいます。
ジェスチャーで必死に応援するさくら。
緊張して怯えてしまう秋穂ちゃんでしたが、勇気を振り絞ってみんなの前で本を読み上げます。
秋穂ちゃんはコーラス部に
授業後、秋穂ちゃんの元へよっていくさくら達。
さくら
『よかったよ、朗読』
秋穂
『ちゃんと読めてたでしょうか・・・』
知世
『とても素敵でした』
その言葉にさくらと千春ちゃんもうなづきます。
さくら
『そうだ、秋穂ちゃんクラブもう決めた?』
まだ悩んでいると答える秋穂ちゃん。そこで知世ちゃんが自分と一緒のコーラス部に誘います。
さくらも千春ちゃんもお花見の時の歌が素敵だったので、それに賛成します。
秋穂
『ご迷惑ではないでしょうか』
知世
『皆さん、きっと喜んでくださいますわ』
秋穂
『・・・入りたいです、コーラス部』
こうして、秋穂ちゃんはコーラス部に入部することになりました。
(ジー・・・・・)
またどこかから聞こえてくる音・・・?
2枚のカード
廊下で山崎くんと一緒にいた小狼を、知世ちゃんが呼び止めます。
知世
『李くん、丁度良かった』
『お願いしたいことがありましたの』
知世ちゃんは、小狼を空いている部屋へ連れて来て、小狼の寸法をチェックします。知世ちゃんは、小狼の衣装も用意しようと考えているのです。
知世
『さくらちゃんの分も小狼君の分も』
『素敵に仕上げますわー!』
その時・・・部屋の中なのに妙な風を感じます。
さくらは風だけでなく、布のような何かが見えました。
小狼
『ただの風・・・じゃないんだな』
さくら
『何か見えたの』
『布のはしっこみたいなのが横切って・・・・・』
小狼は両手を合わせ、剣を出現させます。
ケロちゃん
『いつのまにそんな技、使えるようなってん』
小狼は風を攻撃しようとしますが、さくらがそれを止めます。
さくら
『まって!』
『攻撃したらもっと逃げちゃう気がする・・・』
さくらは考えます。
さくら
(風なのかな、「疾風」で・・・)
(ううん、それじゃ傷つけちゃう)
(だったら包囲・・・・・違う)
(無理やり「捕まえる」んじゃない)
(もっと・・・そう・・・もっと・・・)
そして、さくらは風に語り掛けます。
さくら
『・・・私と、なかよしになってくれる?』
そう微笑みかけるさくらに、風のような、布のようなその存在は近づいてきます。
そして、さくらの背中へ。さくらは自由に空を飛べるようになりました。
ケロちゃん
『おお! 飛べるんやな』
さくら
『すごい! 自由に動けるよ』
またあの音を聞きます。
(ジー・・・・・)
『ジー・・・・・』っと音を立てるその存在は、『記録』と書かれてあるカードでした。
◆感想◆
表紙イラストにて『ーーー新しく出来ることが増えたみたいだ』といった台詞がついていたので、何か新しい進展でもあるのかと思いましたが・・・何もありませんでしたね。桃矢の能力の披露はもう少し先のようです。
それにしても、秋穂ちゃんは海外を転々としてきたわりに、やけに内気な性格ですよね。むしろ社交的でなければおかしいような気もするのですが。この内気な性格には何か意味があるのかな?
そして、手を合わせて何もない空間から剣を出現させるという小狼の技。どう考えても『鋼の錬金術師』ですよね(笑)。
この作品はクランプ先生にも大きな影響を与えたようです。
今回入手した2つのカード。リボンのようなものは空を飛ぶためのカードみたいですが・・・・・、『記録』ってのは初めてのパターンですよね。前作にも似たようなカードは無かったと思います。そもそも『記録』は知世ちゃんの担当です。『記録』は意外と大きな意味を持ってくるカードになるのかもしれません。
◆追記170211:知世の父親は曾祖父?園美の歪んだ恋愛感情を考察!◆
知世の父親は誰なのか? 多くの方が疑問に感じている事案ではありますが、クランプはそれが誰なのか作中で描くことはありませんでした。謎は謎のままとして、前作は終了しています。果たして今回のクリアカード編でその謎は解明されるのか・・・・・?
今回、私の個人的な考察として『知世の父親は曾祖父の雨宮真嬉』として記事を書いてみました。よければご一読ください。
◆【CCさくら】知世の父親は曾祖父の雨宮真嬉?園美の歪んだ恋愛感情がもたらしたものは?
◆追記170303:『知世の動画記録』と『記録のカード』◆
今回、秋穂は知世と同じコーラス部に入ることになりました。
秋穂がストーリーに大きく影響を与えるキャラであることは間違いありません。その秋穂がコーラス部に入ったという事は、同じコーラス部に所属する知世もストーリーに大きくかかわってくること事を意味しているのだと考えられます。
そして、今回登場した『記録』のカード。
この作品における記録担当者は知世です。知世はさくらを記録しています。にもかかわらず、さくらは記録のカードを入手しました。これは一体どういうことか? 可能性として考えられるのは『知世ができない記録をする必要性が出てくる』という事なのだと思われます。
とは言っても、まだわからないことだらけで、何を記録していくのかもサッパリわからない状況なんですけどね。
ささいなことなのですが、今回、知世ちゃんが『小狼くん』と言っているところが気になりました。基本的に『李君』と言ってますよね。クリアカード編を全てチェックしてみましたが、やはり全て『李君』と言ってます。(前作12巻はさくがにチェックしてませんが)
まぁストーリーに絡むほど重要なところではないと思いますが。クランプ先生のミスかな。
後、知世が小狼の服を用意するってのは単純にクランプ先生の趣味だと思われます(笑)。
◆追記170303:夏目漱石の『夢十夜』◆
国語の授業で読まれていたのは、夏目漱石の『夢十夜』というものです。もしかしたら、この内容が多少なりともストーリーに絡んでくるという事なのかもしれません。
作品内で読まれていたのは、夢十夜の『第7話』の冒頭部分のようです。ネットにありますので、確認できますよ。
◆夏目漱石の『夢十夜』◆
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html
◆追記170311:夏目漱石に関わる漫画?◆
今回、『夏目漱石の小説』である『夢十夜』が登場していますが、なかなかに興味深いと思います。
私が読んでいる漫画雑誌の中に『恋は雨上がりのように』という作品があります。週刊誌ビックコミックスピリッツという雑誌で隔週連載(2週間に一回掲載)されています。
この作品は主人公(17歳)の少女が、45歳のファミレスの店長を好きになってしまうという恋愛作品となります。青年誌で連載されていますが、内容としては少女漫画の雰囲気です。
◆『恋は雨上がりのように』内容簡易紹介
http://mangakansou.xyz/archives/6921
この作品内で、もろ夏目漱石の小説が登場しており、『夢十夜』も見つけることが出来ました。恋愛相手の店長が文学関連に強い関心を持っているため、アキラもそのジャンルの本を調べているってシーンです。
今、漫画業界は夏目漱石ブームなのかなぁとも思えますが・・・・・関係ないですよね(笑)。
この作品もクリアカード編と同じく、2018年の1月からテレビアニメ化が決定しています。ちょっと調べてみると面白いかもしれませんよ。
◆漫画アニメ:クリアカード編◆


お久しぶりです。今回も感想をば。
1・今回のカードは2枚でしたね。飛べるカードと記録のカード。
他のサイトでは、さくらカードの変化ではということがいわれていましたが・・。
飛べる方は、『翔』または『浮』が該当しますね。
記録の方は・・・、アニメオリジナルに『夢』のカードがあり、わずかながら近いのかなと。予知夢を見ることができるだけで、録画機能は一切無いんですけどね。
2・知世と記録のカードについて。
主様は、『知世ができない記録をするため』という予想ですが、私はこう予想します。知世が魔法を行使することができるようになる、と。
どういうことかというと、これまでさくらが『翔』で背中に翼を生やしたように、『剣』を手に持って戦ったように、(あくまでさくらが召喚した記録を)知世が具現化している『記録』を使って、さくらを撮影するのではと思います。
これまで知世は、『歌』に声をコピーされたり、『声』に自分の声を盗まれたりしてきたわけですが、即ち、素質はあろうと思います、なんせ、木之本家とは親戚筋。血族ですからね。
3・秋穂ちゃん、cd販売へ布石か。
合唱部に入ることになった秋穂ですが・・・。
実は16年前ぐらいに、友枝小学校コーラス部名義でcdが発売されているのです。クリスマスコンサートの奴です。
この入部は、cd促販のためだと推測できます。
4・クロウカードの時は、凶器をずっと携帯していた小狼ですが、ハガレンのように武器を生成することで読者や視聴者から軽犯罪法や銃刀法の違反だというクレームを軽減させられそうですね。
来月に又書きに来ますね。
『知世が魔法を行使することができるようになる』ですか。面白いですね。考えても見ませんでした。
前作全12巻によりますと、お父さんがクロウリードの生まれ変わりで『魔力』を持ち、撫子さんの方は『霊感』的なものが強いという話が2巻の方で書かれてありました。
こうして考えてみますと、桃矢の新しい能力ってのは、『失った魔力』の代用として、撫子さん側の能力である『霊感』的な何かなのかもしれません。そういった能力が重要な意味を持つと考えるなら、撫子さん側と血縁関係のある知世ちゃんの方にも何らかの能力があると考えられるかもしれませんね。
はじめてコメントします。
とてもよくまとめていただいてるので、毎回楽しみに読んでいます。
今回の記事でどうしても気になる点があったので、コメントします。
おそらく小狼は手のひらを合わせることで刀を生成したわけではなく、手のひらの中にしまっていたのを魔法で出しただけだと思います。
というのも、全CLAMP作品のキャラクターが横断的に登場する『ツバサ』という作品の中で、手の平から刀を出し入れできる魔法を、『ツバサ』に登場する「小狼」が、仲間の「ファイ」に施してもらうシーンがあります。
CLAMP作品ではこうした、他の作品とのリンクがしばしば見受けられますので、今回もそうなのではないかと。
「ハガレンの影響をCLAMPが受けた」というのがどうしても違う気がして、気になったのでコメントさせていただきました。
コメント、ありがとうございます!
確かに、作品は違うけど、別の作品に似たようなキャラクターが登場するってパターンが結構あるようですね、クランプ先生の作品では。ツバサの方で『手の平から刀を出し入れできる魔法』というものがあるなら、おそらくそういった設定なんでしょうね。私などはクランプ先生の作品をほとんど見ていませんので、ご指摘いただけるととても助かります。
ただ、どうしても似てますからね。『鋼の錬金術師(2001年~)』で『ツバサ(2003年~)』となりますので、微妙に違う所はあっても、やはり影響を受けたんだろうなぁという気はしてしまいます。
初めまして。
すみませんどうしても気になっちゃったので…
刀を手のひらから出す描写はX(1992~)の時にすでに嵐というキャラクターがやってます。自分自身を鞘にしている設定だったと。
実家においてきてしまったので手合わせして出したかまでは覚えてないですが手を合わせて引き出すと単純につかみやすいんじゃないかなと思います。
細かくてすみません。更新楽しみにしております。
初めてのコメント失礼いたします。他のサイトで『夢の世界説』を推している者でもあります。
今回の話も何かと“夢”がキーワードとして出てきているのが引っ掛かりました。伏線なのかミスリードなのか。
他の方の話で『記録』のカードが現れたのはさくらの前話の言葉に反映されたからではないかというのがありました。そこで、ふと思ったのはさくらカードが使えなくなった理由は『記録』と同じで、さくら自身が1話目で“(カードを)使わなければ、それでいい”という旨を言ってしまったので、即座に反映されカードが使えなくなったのではないのでしょうか。さくらの意志に基づいて事象が起きているのか。
話は変わりますが、CLAMP先生は大のジョジョのファンであることを知っているでしょうか。カードキャプターの本編にも、ジョースター家の象徴である“星”や桃矢が通っていた高校は星條(ジョースターの逆読み)と、さりげなくジョジョネタがあります。ちなみに、さくらの祖父にあたる爺さんですが、帽子を被せると、老ジョセフそっくりで娘が見知らぬ男と結婚したことを怒っているという点もジョセフと同じです。つまり、さくらは承太郎ポジションということ・・・(笑)
長文失礼しました。
こんにちは。私も『夢の世界説』は十分あり得ることだと考えています。といいますか、今丁度、それをネタに何か書こうかなと思っていたところなんですよ(笑)。まぁ、今の時点では『可能性として』でしか書くことはできませんけどね。よければ、そちらの方も一読していただければ嬉しいです。